資本金の決め方
■資本金とは?
資本金とは、開業の時点で会社に保有されている資金のことをいいます。資本金は、資産額から負債額を控除した純資産としての意味を持ち、この額が大きければ会社が安定していることが推認されます。
設立の際には、株主に払い込まれた出資金をそのまま資本金とするのが原則となっていますが、金額について法律上の下限があるわけではなく、出資金1円でも設立が認められています。
■資本金の決め方
〇業種の性質
資本金の額は、事業の性質や初期投資の有無によっても変わってきます。在庫を一定程度持っておく必要があったり、設備を購入したりする場合には、必要額が高くなるでしょう。反対に、そうしたコストがあまりかからない場合には、低い資本金で維持することができます。
〇周囲からの信用
資本金は、先ほどもご説明したように、会社の財最適余力を表すものです。したがって、相手会社からの信用にもつながりかねません。こうした点から、資本金1円の企業の場合、経済的な面での不安から取引がしづらいということが考えられます。
こうした点から、開業する時点での資本金は、300万円~500万円程度を目安に業種の性質に応じて決定するのがよいでしょう。
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