法人化するメリット・デメリット
■法人化するメリット
〇有限責任にとどめることができる
個人事業の場合、事業主は、債権者に対する債務残高や金融機関からの借金などを個人の名義で負っています。法人化すれば、出資金の範囲でのみ責任を負うことになります。
〇節税対策になる
個人事業の場合、事業による収入にかかる税金は所得税です。この所得税は、課税対象額が大きくなればなるほど税率が上がる累進課税の方式となっており、最大40%にまで上昇します。事業が拡大すると不利になっていきます。
法人化すると、企業が得た利益に対して法人税・法人住民税・法人事業税が課されます。この3種類の税金は合計で34.62%に固定されます。
〇その他
この他、社会保険に加入できるようになるというメリットや、社会的信用力があがるというメリットが挙げられます。
■法人化するデメリット
〇事務的な手続きが増える
税務申告が比較的単純な個人事業では、事業者自らそれらの事務作業を行うことも不可能ではありません。しかし、法人化した場合には、こうした作業が煩雑になってしまい、手間がかかります。そこで、専門家に依頼するのが一般的です。
〇経営状態が悪くても住民税がかかる
個人事業主の場合、所得税・住民税は黒字経営のときに限っての負担となります。これに対して、法人住民税は赤字経営でも必ずかかってしまいます。
〇社会保険への強制加入
社会保険に加入できることは法人化のメリットでもあり、デメリットでもあります。これは、従業員への人件費の負担が大きくなってしまうためです。
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