株式の相続における必要書類や手続き方法とは
株式を相続する際には、名義変更や相続税の申告といった手続きが必要です。
この記事では株式の相続手続きがスムーズに行えるよう、必要書類や手続き方法について解説します。
株式の相続の際に必要な書類
株式の相続手続きをするには、以下の書類が必要です。
- 被相続人の生まれてから亡くなるまでの連続した戸籍謄本
- 相続人全員の現在の戸籍謄本
- 相続関係説明図(被相続人と相続人の関係を示す図)
- 遺言書(ある場合のみ)
- 遺産分割協議書
- 相続人全員の印鑑証明書
- 被相続人の株式証券または株式を証明する書類
- その他証券会社や信託銀行が指定する書類
手続き方法
株式の相続をする際の手続き方法についてみていきましょう。
証券会社または信託銀行に連絡する
被相続人がどの証券会社に口座を持っていたか、またはどの信託銀行で株式を管理していたかを確認して連絡を取ります。
必要書類の提出
証券会社または信託銀行から指定された書類をそろえて提出します。
相続人の口座を開設
相続人の口座に株式を移すため、相続人名義の口座を新たに開設します。
名義変更の実施
証券会社や信託銀行が株式の名義変更を行います。
名義変更後の株式管理
株式が相続人名義に変更されると相続人がその株式を管理することになり、保有または売却が可能になります。
株式を相続する場合の注意点
株式を相続する場合の注意点について確認します。
相続税の申告について
株式の相続によって相続税が発生する場合には、相続開始から10か月以内に相続税の申告と納税を行わなければなりません。
株式の評価額は、相続時点の時価で算出されます。
株式評価額の計算について
上場株式の場合、相続発生日の終値またはその前後数日間の平均株価などを基準に評価されます。
非上場株式の場合には、会社の財務状況などから評価が行われます。
まとめ
株式の相続は手続きのステップが多く、必要書類の種類も多岐に渡るため、不備なくすべてを行うのは手間も時間もかかります。
相続税が発生する場合には、相続開始から10か月以内に相続税の申告と納税も必要なため、他の相続の手続きと合わせて行うのは大変な作業です。
全てを滞りなく期限内に行うことが不安な場合は、専門家である司法書士に相談し、サポートを受けることも選択肢に入れてください。